エルガイムMk-Ⅱ

エルガイムMk-Ⅱ(L-Gaim Mk-Ⅱ)

・機体解説

主人公ダバの2代目の愛機。可変機構を備えた高性能A級HMである。

元々はポセイダル軍が反乱軍の量産型HMである「ディザード」を解析、可変機構やポセイダル系の技術を組み込んだ新型HM「アモンデュール・スタック」という機体であり、本機はエルガイムの孫にあたる。

初陣ではギャブレーが使用したが、彼にとってはあまり使い勝手のいいものではなかったようだ(というのも、彼はプローラー形態のままでで歩こうとしていたので、当然誰でも使いづらいはずであろう)。後にダバ一行によって奪取され、その際スタックは本来の頭部を破壊された。

その後スタックは反乱軍で改修される際に失った頭部を補うため、キャオがどこからか発掘してきた「ブラッドテンプル」というHMの頭部を移植され、更にはスパイラルフロー(こちらは「ビュイ」と呼ばれ、エルガイムのものは「フリッカ」と呼ばれる)などのヤーマン系の技術を組み込まれた。これによりスタックはより完成度の高い強力なHM「エルガイムMk-Ⅱ」として生まれ変わる。

なお、スタックの新たな頭部となった「ブラッドテンプル」は、かつてポセイダルがヤーマン王朝との戦争をしていたころの主力HMで、アシュラやカルバリィなどと同じ「テンプルシリーズ」の一つである。この機体は一機ずつ異なる形状の頭部を持ち、キャオが発掘したのはその内の3号機のものである。

前述の通り本機は可変機であり、飛行用の形態である「プローラー」に変形する。ランドブースター(HMの飛行用ブースター)として使用できるよう、肩にはハンドルが追加されている。

機体デザインは「FSS」において、ミラージュ騎士団の可変MH「スピード・ミラージュ2号機”クラウドスカッツ”(現在は”ヴォルケシェッツェ”と改められている)」のモデルとなっている。

・武装解説

バスターランチャー:Mk-Ⅱの主武装。ペンタゴナワールド最強の破壊力を持つ。エネルギー消費が凄まじいため一度の戦闘では2射が限界ではあるが、セレクターでエネルギー消費の少ない(にしても並みのA級用のパワーランチャーの5~6倍の威力はある)大口径レーザー及びブラスターに切り替えが可能。こちらは逆に幾らでも撃ち放題である。

ソーラーバインダー:上腕部のラッチに接続する。表面がソーラーパネルになっているためこの名が付いた。裏側にはバスターランチャー用カートリッジ×10発とセイバー×8本、Sマイン×2発が収納されている。

セイバー:両手首に収納。ランサーおよびハンドランチャーと選択式。

パワーランチャー:エルガイムと同じものを使用する。Mk-Ⅱは高出力なジェネレーターを持つため、同時に8基も使用可能。ただし、それだけのランチャーを取り付けれるハードポイントはない。

・キット解説

ということで、1/144エルガイムMk-Ⅱです。近所のリサイクル屋で400円でした。値段(定価でも600円)の割に可動は無改造でも十分な可動範囲を誇り、武器も各種揃っているし、更には完全変形をこなすなど、好キットの多いエルガイムのプラモの中ではグルーンと並んでトップクラスの完成度だと思います。

ただ、このキットの最大の弱点は「頭パーツがしょぼい」ということでしょうか。前後2パーツの貼り合わせでしかもそのパーツのディティールがしょぼい。これはもはや致命的です。

問題の頭部。・・・「玉に傷」とは正にこういう事ですかね?

というわけで、今回のポイントは「頭を徹底的に改修する」です。

・製作

首:ケーブル類はすべてプラの一体形成なので、これらは全て切り落としてリード線に変更。その都合で頭をプラ板で1㎜幅増し。首にポリキャップと市販の関節パーツを仕込んで首を90°上に向くように改修。

顔面は全面にポリパテを持って形状変更。側面を0.5㎜プラ板で幅増し。ついでに目の部分には1㎜アルミ線を埋め込み真中に軽くドリルで穴を空け、そこに少しだけ赤い塗料を塗って眼球っぽいものを再現。

頭部側面、おでこ?など一部はブラッドテンプル№3を意識し、プラ板で出っ張りを追加。おかげで頭部は元とは大分かけ離れたデザインとなっちまいました。なお、額にはとそ「H・アイズ」を貼り付けておきました。

3度目の改修途中の写真。デコの出っ張りや瞳はこの時追加。

今回最も手のかかった部位で、何度もパテを盛りなおしたり、塗装を塗り替えたりしてやっと完成に至りましたが、技術進歩がある限りはまだまだ改装を重ねていくかもしれません。

手:手の平に1㎜真鍮線を埋め込み(武器のグリップにも1㎜径の穴を空ける)、武器の保持力をアップ。

足首:脚側にポリキャップを取り付け(ここ無改造ね)、足首に若干の改修を与えて後ハメ化。

関節:肩、腰、足首をポリキャップに変更。これは無改造で可能。

武器:バスターランチャーの接続プラグを1㎜真鍮線と2㎜真鍮パイプで再現。

塗装:本来ブラウンで塗る部分をなぜかミッドナイトブルーで塗装。あとはみんな指定通りに筆塗り。

・写真

正面より。グレーがちょくちょく作り直しているので色が安定してません。

バスターランチャー。あんまり巨大感を感じせさせないアングルですな(笑)

セイバー。刃はスローターダガーのもの。ちゃんとした握り手を作ろうかしらね。

パワーランチャー。旧キット「1/144エルガイム」及び「1/144ディザード」の物を流用可能。

エルガイムMk-Ⅰとの比較。Mk-Ⅰはシンプルで優美、対するMk-Ⅱは攻撃的なデザインですな。

 ページが収まりきらないので、プローラーへの変形はこっちに別記。

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