エアブラシ

・エアブラシ

塗装用スプレーの一種で、缶スプレーと違い自分で好きな色を作れるのが魅力である。使い勝手もこちらの方が良い。

エアブラシは、スプレー本体(ハンドピース)と、ハンドピースに空気を送り込む器具で構成される。この空気を送る器具は、既に缶に空気が入っているエアーボンベか、写真のような、周囲の空気を圧縮するコンプレッサーのどちらかを用いる。

・ボンベとコンプレッサー

・エアーボンベ:サイズは様々。代表的なものにタミヤの「エアーカン」やGSIクレオスの「Mr.エアースーパー」など。

長所:コンプレッサーに比べ安価。音がしないので、夜間の使用に向く。

短所:吹き続けると空気の圧力が下がるので長時間の使用に向かない(底の方をお湯に浸すと回復する)。空気切れが起こるのでいちいち買い換える必要がある。 

・コンプレッサー:タミヤの「HGコンプレッサー レボ」が20000円~。GSIクレオスの「Mr.リニアコンプレッサーL5」が27000円くらい~

長所:空気の圧力が安定しているので長時間の塗装に耐える。空気切れが起こらないので、故障しない限りは買い換える必要がない。

短所:ボンベに比べ高価。稼働音がうるさい(ただし、音がほとんどしない機種もある)ので、夜間の使用の際は防音材を用いるなどの工夫が必要。

・ハンドピース

ハンドピースは、大まかに空気の吹き出し方で大まかにシングルアクションとダブルアクションの2種類に分類される。

・シングルアクション式

ボタンを押す深さで空気圧を調整できる。値段も手軽で初心者向け。塗料の吹き出し量は事前に後ろのダイヤルで調整する。写真のものはこのシングルアクションである。値段は単品で7000円くらい~

・簡易入門型

入門用のシングルアクション式の簡単な構造のもので、数あるエアブラシの中では最も安価な部類に入る。まずはこれで様子見をして、それから本格的なものを買うと良いかも。

構造が単純で口径が大きいため粒子が詰まりにくく、大きめの粒子が入っている金属色の塗料を吹くのに向いている。値段はGSIクレオスの「プロスプレーMk-1」が3000円くらい~

・ダブルアクション式:ボタン一つで空気と塗料の吹き出し量を調整可能な優れ物。少々値が張るが、それに見合うだけの性能はある。値段は単品で大体10000円くらい~

・トリガー式:一般的なハンドピースの形状はシングル/ダブル問わず写真と同じようなものが多いが、このタイプはその限りではなく拳銃のような形状をしている。

構造はダブルアクションのそれに近いが、ボタンではなくトリガー(引き金)で操作する。トリガーのみで空気圧と塗料の吹き出し量が調整できるうえ、持ちやすい形状でもあるので使いやすさは抜群。

値段はタミヤの「HGトリガーエアーブラシ」が16000円前後~、「スプレーワーク ベーシックエアブラシ」が3500円前後~

・その他周辺機材

・エアレギュレーター&水抜き:コンプレッサーの空気圧がちょっと強い場合、空気圧を弱めるのに使用。

コンプレッサーは周囲の空気を圧縮して送りだすため、空気中の水蒸気も一緒に圧縮されて塗料に混ざり、塗装の障害になる。水抜きはこの水蒸気を吸収する働きを持つ。ただし、タミヤのスプレーワークには必要ないらしい。水抜きは大体レギュレーターに組み込まれている物が多い。値段はGSIクレオスの「Mr.エアーレギュレーター」が3000円前後~

・販売形式

これらのアイテムはバラでも買うことは可能だが、「選ぶのが面倒くさい」という場合はセット販売も行われている。代表的なものに、タミヤの「ベーシックコンプレッサーセット」がある。

これは、トリガー式の項で説明した「ベーシックエアーブラシ」と「ベーシックコンプレッサー」のセットで、価格も定価12000円くらいでとても手ごろである。ただし、別途で専用ACアダプターかバッテリーを購入する必要があるので、実際は15000円くらいである。

他にも、GSIクレオスの「プロスプレーMk-1」はエアー缶などの周辺機器とセットで3150円。(最近はヨドバシのような電気屋に行けば2200円くらいで買えますけどねー)

ボクはタミヤの「スプレーワーク・HGシングルエアーブラシセット」を使用。これはリサイクル屋にて5900円で売っていたものを、購入前に動作チェックしてもらったら何故か塗料カップのフタがどうしても(店員さんが色々工具を使っても)開かなかったため、ハンドピースは使い物にならないジャンク品としてタダになり、コンプレッサーのみの代金として何と半額の2950円で購入。帰宅後フタの隙間に溶剤を浸みこませたら何と2分足らずで開きました(笑) コンプレッサーの型が少々古いですが、動作に関しては全く問題ありません。こういう事もあるので、中古でエアブラシを買うなら必ず購入前に動作チェックはしましょう。

他にも、「プロスプレーMk-1」を金属色用に使用。本来GSIクレオス製なのでタミヤのHGコンプレッサーは接続不可能なのですが、独自に「魔改造」を施してHGコンプレッサーでもプロスプレーを使えるようにしてあります。

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